空調設備を新設する場合と改修する場合のポイントを以下に記します。
空調設備は消費電力も大きいため、充分な検討が必要な要素です。
空調設備を新設、あるいは改修して適切な温度と湿度にすることには多くのメリットがあります。一般的には従業員の作業環境の改善と考えられますが、実は製品や生産ラインにも温度や湿度が大きな影響を与えています。以下にそれらのメリットを記します。
作業環境への影響 | 歩留まりの向上 | 作業環境の改善で不良品の割合が減少します。 |
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製品精度の向上 | 作業環境がよくなることで一つ一つの製品精度が向上します。 | |
ケアレスミスの削減 | 従業員の集中力の低下を防ぐことでミスが減少し、安全性も高まります。 |
生産設備への影響 | 製造ラインの長寿命化 | 温度変化の減少や粉塵の減少により、製造ラインにかかる負荷が減少します。 |
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製造機械保守の軽減 | 上記効果に伴い、故障率が下がり、定期保守点検のサイクルが延長されます。 | |
製造ラインの省電力化 | 冷却効果により、製造ラインが消費する電力が軽減されます。 |
空調方式 | 空調を必要とする部分やコストによって様々な方式があります。 |
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熱 源 |
電気・ガス・油などの熱源があります。 最も適した熱源を選ぶ必要があります。 |
断熱性 | 屋根や壁・窓に断熱対策を施すことでランニングコストに影響を与えます。 |
配管・位置 |
配管ルートや室外機・室内機の最も適した位置を専門家に相談しましょう。 |